いつか、時が満ちる。信じて奇跡を待った28年。

SUIO 1994 JAPANESE AGED SAKE

Back to 1994 in Takayama Gifu
落ち葉が、雪が、飛騨の山に降り積もる。小さな蕾があちこちに眠っている。大地が落ち葉を求めるのは、わずかな温もりの糧とするため。動物たちは、あたたかく心地よい、萌ゆる春を思って無色の冬を耐え忍ぶ。かならずまた、動き出す時が来ると信じて。
いつまで、と決めずに蓋を閉ざしたタンク。蔵の片隅でひたすらに“その時”を待った。目に見えない風格を纏い、透明の滴が琥珀色に染まるまで。ひと口で深淵なコクが体中に染みる、そんな味わいになるまで。希望と不安、そして葛藤。この30年、想いを交錯させながら。変わらぬ清流の水音に、奇跡を確信して。蔵人たちは、未来に託した。
人が時代をつくり、時が酒をつくる。今、SUIOの盃をかわそう。

SUIO 1994 JAPANESE AGED SAKE

「SUIO 1994」は1994年(平成6年)に仕込まれ、2023年で熟成28年目となりました。
また、2年後の2025年には、平田酒造場の創業百五十年という記念すべき大きな節目と重なり、30年ヴィンテージ酒となります。
ぜひこの機会にSUIOを味わっていただけたらと思います。
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TASTE

SUIOは、地元岐阜産の酒米「ひだみのり」で仕込んだ酒を、薄暗い蔵の奥に並ぶホーロー製のタンクに注がれ熟成した酒です。光や空気を遮断して熟成された酒は、透明色からはちみつ色、そして今現在は美しい琥珀色をまとっています。

香りは力強く複雑な印象で、カラメルやスパイス、ヨード香や湿った土、干し椎茸、蜂蜜、その他、醤油やドライフルーツなどの複雑な香気が全体を包み込みます。味わいは、甘味とうま味のふくよかなふくらみと共に、ビロードのような滑らかな舌触りが心地良く上品さを際立たせ、とてもエレガント。アフターでは、アタックから持続している甘味とうま味の中に、バランス良く適度な酸味と苦味が溶け込み、奥行のある長い余韻を感じることができます。

DESIGN

ボトルデザイン(写真左側)

デザインのテーマは「不完全の完全」。熟成される酒は、歳を重ねて成長します。終わりのない熟成の旅は、完成のない旅。そんな想いを込めて、ラベルには再生や繰り返し成長する意の「三角」と、不完全な完全を表す「一辺欠いた円」を象徴的なモチーフに、封シールは結界を表す「紙垂(しで)」(日本の精神文化である神道で使用される)をモチーフとしました。

パッケージデザイン(写真右側)

ボトルの箱には、筒型の紙管を採用しました。蓋部表面には正面中心から同心円状に年輪をイメージしたエンボスを施しており、酒の熟成期間を表現しています。また、紙管上下には飛騨のヒノキの端材を再利用した木製のキャップで装飾し、環境面にも配慮しています。

AWARD

インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)

1984年に設立された世界的に最も権威あるブラインドテイスティング審査会の一つです。SAKE部門は2007年に設立されて以来飛躍的に成長し、日本国外で行われる日本酒審査会としては最大かつ最も影響力のあるイベントになっています。2014年、SUIOは日本酒部門で優勝。725銘柄の中からの最高賞をいただきました。

SPECIFICATION
原材料名
米(国産)・米こうじ(国産)・醸造アルコール
アルコール分
18度
内容量
720ml
製造者
株式会社平田酒造場
岐阜県高山市上二之町43番地
製造年
1994年
パッケージ寸法
(ボトル)H315mm×W90mm
 素材:紙(ラベル、封シール)
(箱)H337mm×W97mm
 素材:紙(紙管)、ヒノキ(装飾キャップ)
CONTACT

株式会社平田酒造場

TEL0577−32−0352

10:00~17:00

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